官能読書

官能読書記事一覧

彼の匂い

彼と付き合い初めて半年くらい経った頃です。二人とも地味な性格だったので、休みの日のデートといっても、特にどこかへ遊びに行くことはほとんどありませんでした。昼過ぎに彼の家に行って、テレビを観たり話をしたりしていて、夕方になると彼のお母さんが仕事から帰ってきます。とても、優しいお母さんで、ご飯を作ってく...

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純情なカップル

昼間、うまくいかなかったことで気まずい思いをしながら、それでも夕飯は彼のお母さんと三人で食べました。いつもより1時間も早く、彼が私を送って行くと言ったので、彼のお母さんは少しへんな顔をしました。「ごちそうさまでした。失礼します」いつもどおりに挨拶して、彼の家をあとにしました。途中で彼が車を停めます。...

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恋人同士

彼と私の初体験は、車の中でした。そこから私の家までは10分くらいです。車を走らせながら彼が言いました。「俺は、初めてだったんだけど、りっちゃんは?」彼は、私の答えが当然「私も」というものだと思っていたはずです。だけど私は少し口篭もってから、「ちがう……」と言ってしまいました。過去のことは私にとってと...

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指で愛撫

彼はとても真面目な人でした。初めて身体を重ねたあとも、「実は、結婚するまでしないつもりだった」そう言って私を驚かせました。「一度してしまったけど、これからは結婚するまでしない」そうも言って、二度私をびっくりさせたんです。初めて車で営みしたときから、二ヶ月くらいキスしかしませんでした。意志が強い人だっ...

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私の身体

そんな真面目な人だったけど、やっぱり若い男性なんですよね。慣れてくると、大胆なことを要求してきて、困ってしまったこともありました。動物園でデートという日に、車が渋滞して、全然進まなくなってしまいました。そのとき彼が、助手席の私の右手を取って、ズボンの前に触らせたんです。私はびっくりしました。そんなこ...

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二人で息を殺し

付き合い始めて二年目の夏でした。彼のお母さんの実家に三人で泊まり(旅行)に行ったんです。はっきり約束したわけじゃないけど、なんとなく、このまま結婚するような雰囲気になっていました。彼のお母さんと二人でお風呂に入って、背中を流しあったり、三人で川の字になって同じ部屋に寝ました。エッチなことをする気なん...

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別れの話

彼のお母さんの実家の二階で、エッチなことをしてしまいました。一階の部屋には、お盆休みで家族がみんなそろっているというのに。さっきまでは、お母さんと三人で寝ていた部屋に今は彼と二人です。しかも、彼は私の布団の中に……。彼の手がパジャマの上から私の胸を揉みました。私の手は、彼のものを直接掴んでいます。彼...

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社長の奥さん

特に面白い仕事でもないけど、家から近いのがよかった。いちおう履歴書を持っていって面接を受けた。「お子さんは、おいくつですか?」「中学一年生と小学五年生です」「夜の八時まで、お母さんが仕事に出てて大丈夫なんですか?」「同居している母が見てくれますから」「それなら、安心ですね」夫の母はずっと仕事をしてい...

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真夏の時期

私は三十歳になったばかりで、まだ若いつもりでいたけど、週に二日だけ来るバイト学生の女の子からみたら単なるおばさんらしい。三十も四十も五十も同じに見えるなんて、失礼しちゃうわ。「あの、ここに書いてある、一万円、社長、って何ですか?」「それは社長がレジから一万円持っていったから、最後に現金を合わせるとき...

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奈々子

「痛ってえー」「ああっ、すみません、大丈夫ですか」頭を手でさすりながら店内に入ってきたのは、見たことのない四十代の男性だった。「もう、閉めちゃうの?」「八時までなので、すみません」私がシャッターを閉めかけたところへ、ちょうど運悪く店内へ入ってこようとしていた男の頭にシャッターが当たってしまったらしい...

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ミニスカートを履いた自分

「このへんの服はもう取りに来ないだろうな。一年も前のがあるよ」表のシャッターをすっかり下ろしてしまったので店内は密室になっている。私が帰るときに出て行く裏口のドアは、営業中は鍵が掛けてある。「これなんか、もう、お客さん取りに来ないよね」社長がカウンターの上に置いたのは、ビニールがホコリをかぶったスカ...

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お尻に当たる硬いもの

「社長、ふざけないでください」「ふざけてなんかいないよ。本当にきれいだ」「あっ……」スカートの中に入ってきた手が足の付け根を撫で回す。なんだか気持ちが良くなってきてしまう。「こっちにきてごらん」鏡の前を離れて導かれるままにカウンターに両手をついてお尻を突き出した。「ほら、こんなに濡れてる」そう言われ...

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社長のモノ

「あっ……」すごく濡れているから簡単に入ると思っていたのに、社長のソレが大きいせいか、なかなか入らない。社長が背後で何度も角度を変えながら挿入しようとしている。「奈々子さん、緊張してる?」「ええ、そうかもしれません」「だから、締まっちゃったのかな」社長が指を入れようとすると軽い痛みを感じた。さっきま...

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私を抱きしめる

あまりにも気持ちが良すぎてこのまま気を失ってしまうのかと思う。膣のこんなに奥のほうで感じたのは初めてだった。こんなところが気持ちいいなんて今まで知らなかったわ。またイッてしまいそう。「あっ、ああぁーっ!」意識が薄れていきそうになりながら、自分の膣壁が激しく収縮して中にいる社長を締めつけるのがわかる。...

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透明な粘液

私はメモ用紙にボールペンで『社長、二万円』と書いてレジにセロテープで貼り付けておいた。財布に増えた一万円札二枚で、スカートかワンピースを買おうと思う。今度はロングのフレアースカートで下着をつけないでいるのはどうだろう。たっぷりした布地の下に社長が入ってきて、私のアソコを舌で舐める。キスのときにあんな...

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ダイヤモンドの指輪

初めての恋愛を失ってから一年が経ちました。私はようやく、次の恋に向かう気持ちになっていました。正直に言うと、ちょっと違うんです。二十五歳という年齢になって、結婚をあせっていたんです。恋愛よりも、結婚。とにかくすぐに結婚できる相手をみつけようとしていました。今になって考えるとなんであんなにあせっていた...

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知らない男の匂い

二度目のデートでは予感がありました。智也の家の近所を散歩しただけで、家に戻りました。ふたりの会話は結婚の条件についてばかりでした。子供の頃に知っていたといっても、おとなになってからはお互いに何も知らないのに、知っているように錯覚していたんです。どんな人なのか、どういう考え方をする人なのか。そんな基本...

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傷が治った頃

浅い場所に指が入ったり出たりしています。よくわからないけど、Gスポットという場所なのかもしれません。こんなにじっくり、そこをいじられたのは初めてでした。最初に付き合った人は、こういうことは、ほんの少ししかしませんでした。濡れてきたらすぐに挿入されたんです。それが、のぼる君はいつまでも、指で私のそこを...

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一番奥まで

聡志との付き合いは、三ヶ月と短いものでした。週末ごとに聡志の家で営みするだけの関係でしたが、結婚の話だけは進めていました。それぞれの両親に会って、親同士も顔を合わせて、婚約までしました。結婚式の日取りも、新婚旅行の段取りも決めていました。親戚に知らせてお祝いまでもらっていましたが、ふたりの仲は突然終...

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彼も結婚

五、六時間ものあいだ、途中で少しだけ眠ったとはいえ、ずっと営みし続けていました。それは、毎週末のデートのたびに続きました。T君と私の相性がよかったのは営みだけでした。もっと早く、私のほうから別れを言えばよかったんですよね。それを言えなかったのは、身体の気持ちよさに負けたからかもしれません。あるいは、...

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夫婦みたい

ローカル線の改札口を出ると、祐二が待っていた。「ミニスカートなんか、穿いてくんなよ。オ・バ・サ・ン」「ブーツも、似合わねえ」「バカ!」たったいま、通ってきたばかりの改札口に向かって走り出そうとするあたしの腕を祐二が掴んだ。「帰るなよ。今日の予定が狂うだろ」「二十五でミニスカート穿いたらいけないって法...

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絶対に別れてやる

「レジで金払っといてくれ」祐二が右手のひらを上に向けてあたしに差し出す。カゴは受け取ってるし、なに?「ハンバーガー食ってくるから、金くれ」「なんで?」「おまえ、家で昼飯食ってきたんだろ」「食べてきたよ」「俺は、まだ食ってねえ」祐二は無職だ。知り合ってから2年経つけど、仕事してたことなんかほとんどない...

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遅い夕飯

布団に仰向けになった祐二が呼吸を整えてる。自分のそこに指で触ると、ふやけた感触がした。「ねえ」「なんだよ」「あのさ」「わかってるから、ちょっと待てよ」こういうときは普通の恋人同士みたいに思える。こういうときじゃなくたって他人からは恋人同士に見えるんだろうけど、自分ではそう思ったことはない。だって、祐...

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結婚するつもりの相手

「知美は、桐生さんのこと、憶えてるかな」「キリュウさん?」「幼稚園のころ、ときどき遊びに連れて行ったでしょ。浅草の、おじちゃんとおばちゃんの家」「ああ、あの桐生さんね。うん、憶えてる」「おじちゃん亡くなってね。おばちゃんもボケちゃったって」「だれに聞いたの?」「息子の武史君が、昼間訪ねてきたのよ。す...

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初めて見る表情

「うーん、この家建ててる途中で母親のボケが始まってね。仕事のことで忙しかった時期と重なったから、母親のこともちゃんとみてやれなかったし、彼女ともダメになったんだ」「ごめんなさい。変なこと訊いて」「知美ちゃんは、今までに結婚しようと思った男性、いるんでしょう」「うん、なんとなく、このまま付き合ってたら...

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信号待ちのとき

「あたし、ジーパンでこんな格好なんだけど」「大丈夫だよ。服装で人を差別したりしない店だからね」なにが食べたいか訊かれて和食って言ったあたしが想像してたのは、回転寿司程度だった。それなのに、連れて来られた店は高級料亭みたい。わかんないけど、たぶん、そうなんだろうと思う。着物姿の仲居さんに座敷に案内され...

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温かい手

「シャワー、先にどうぞ」「あ、はい」あたしがバスルームに入ると、照明が七色に変化した。部屋の中からガラス越しに見られてる。こういうのずいぶん前にテレビドラマで見たことあったなあ。陳腐な演出でそそられないと思ったけど、実際にやってみてもやっぱり面白くない。武史さんは、こんなの見てて面白いのかなあ。髪が...

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水の流れ

「ああっ、いやぁーーっ!」気が狂うことも失神することもなく、あたしはイッただけだった。脱力したあたしの脚を抱えて、武史さんがムスコを挿入してくる。なんで?どうしてぇ?イッたばっかりなのに、武史さんのムスコが入ってくるのが、ものすごく気持ちいい。中で動かされると、わけがわからなくなってわめき続けた。挿...

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中学の同級生

ここにあたしの名前を書けって?「バッカじゃないの」「いいから、黙って食えよ」黙って食べた。というよりか、しゃべれなかった。辛すぎる。半分であたしはギブアップ。顔中から汗が噴き出している。舌はヒリヒリ、のどはカラカラ、目が霞んできた。あたしの前に座っている祐二も、同じだった。しかも、三分の一しか食べて...

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避妊薬を奥に入れる

「あたしもシャワー浴びてこようっと」「なんで、入ってくんだよ」「いいでしょ、別に」「頭なんか、洗うな!」「いいの、洗いたいんだから」「ちょっと、どいてよ」「おまえは入んなくていい」「そっちこそ、もう、出れば?」それほど広くないバスタブに無理矢理入る。「チッ」「ふん」祐二が出て行くと、お湯が半分に減っ...

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むなしく感じる

「今から二十分だからね。わかった?」「わかってるよ」「ちょっと、まだ入れないでってば、全然わかってないじゃないの」「出さないからいいだろ」「ダメなの!溶けないうちに入れたら薬が出てきちゃうんだってば」「めんどくせっ」「そんなにイヤなら、ゴムつければいいでしょ」「気持ちよくないからイヤだ」「わがまま!...

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虹色の水しぶき

「こないだ、あたしが言ったこと、憶えてる?」「なんだっけ」「別れるって、言ったこと」「ああ、そんなこと、言ってたな」ベッドサイドで、紫煙が立ち昇る。「別れるよ。本気だからね」「結婚するのか?」「……うん、まあ、そうかな」「どんなやつ?」「うん、子供の頃、近所に住んでた人で、両親とかもよく知ってる人」...

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駅前の本屋

今年の桜は、開花が遅れてるらしい。三月になってから都内で雪が降ったせいかな。「この辺に座ろうよ」「もうちょっと、先まで行くといい場所あるから、そこまで行こう」「知美ちゃん、今日は元気いいね」「うん」一番混雑しているあたりを通り過ぎると、公園の景色が周囲の林に自然に溶け込んでいる場所に出る。「ここ、静...

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女体は徐々に弛緩

寛は、加古井夫人と目を合わせ、豊かな両の尻肉を掴み締めると再び抽送を開始する。堅さを保持したまま屹立する男根と肉襞の淫靡な摩擦に、加古井夫人の顔はたちまち淫蕩な表情に変わり、媚声を発し始める。寛の首の後ろで手を組み、全体重をかけて後ろにのけぞっていく。寛が加古井夫人をベッドに寝かせ、正面から責め立て...

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荘重な部屋の中

その夜、洒落たマンションの一室、「煙突屋」の事務所では、社長の美詠子を相手に、興奮した加古井夫人が息せき切ってしゃべっていた。「ねえ、聞いて。もう、すごいの。これまでのって、あれ、なんだったの、って感じ。全然別、これが本当の営みなんだって、今、わかった。躯の中がぐちゃぐちゃになって、5回、6回……う...

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綺麗な声

わかりきったこと、東洞今日子という一人の女として、寛と対峙するしかない。あのアトリエで抱かれ、身も心も屈服させられた女として、胸をかきむしりたくなるほどの愛欲の渇きを、ストレートにぶつけるしかない。それは、聞き入られる願いなのか。遠見夫人と寛の関係は、カネが介在していたからこそ成立していたのであり、...

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刺すような視線

紅茶のカップを二つ運ばせると、今日子は、侑香の座っているソファの右隣の一人掛け用の椅子に腰を下ろした。ショールを外し、むき出しになった首から肩にかけての素肌がとても滑らかに見える。豊かな胸のあわいは、淫らに流れる一歩手前で隠されていた。成熟した女の妖艶なブーケが漂っている。「お母様のこと、本当に残念...

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